今朝のTVでぐっさんが着用していました
ちょっぴり変化球なアロハシャツはいかがでしょうか?
イラストレーター柳原良平(やなぎはらりょうへい)の代表作であり、2頭身半のユニークなスタイルでお馴染みのキャラクター「アンクルトリス」。登場したのは、1958(昭和33)年。トリスウイスキーのイメージキャラクターとして誕生。CMプランナーであった酒井睦雄が名前を、そしてコピーライターの開高健がキャッチコピーを考えた。性格は「小市民的で小心。少々偏屈でも、義理人情に弱くお人よし」。日本が高度成長へ向け動き出した時代、バーでグラスを片手に疲れを癒すサラリーマンの心情を代弁したシンボル、アンクルトリス。以降、何十年も愛され続け、様々な衣裳を身にまとい人々を楽しませている。この作品に登場するアロハシャツを羽織ったアンクルトリスは、1961(昭和36)年に行われたキャンペーンの際に登場。ウイスキーのボトルについている応募券を送ると抽選でハワイ旅行が当たるという内容で、注目を浴びて一躍人気キャラクターとなった。今回、ケオニ・オブ・ハワイのために柳原氏が作製してくれたのは、鮮やかな色使いの切り絵の作品。カメハメハ大王に扮したアンクルトリスやフラガール、当時アメリカとハワイを結んでいた客船などコミカルなモチーフが華やかにシャツを飾り、見るものを楽園ハワイヘと誘う。
SUN SURF KEONI
''ハワイに行こう!''
RYOHEI YANAGIHARA
SS36988 23000円+TAX
KEONI OF HAWAII(ケオニ・オブ・ハワイ)
ハワイ文化の花形であるアロハシャツ。その最盛期とされる20世紀半ばには様々な優れたデザインのアロハシャツが誕生したが、誰がデザインしたのか、その記録はほとんど残っていない。しかし、1950年代に入るとようやくテキスタイルデザイナーという存在がフィーチャーされるようになる。数々の傑作を生み出し、現代にも名を残す伝説のアーティスト、ジョン“ケオニ”メイグス。彼はアロハシャツデザイナーの元祖とも言える人物であり、その作品はオリジナリティに溢れるものであった。
1996年、サンサーフはヴィンテージアロハシャツの資料を収集するなかでジョン・メイグスが存命していることを知り、コンタクトの機会を得る。早速、ハワイからニューメキシコに移り住んでいたジョンを訪問すると、当時描いた作品の意味や誕生のきっかけなど、名作を手掛けた経緯を語ってくれた。そんな中で、意外な言葉が本人の口から発せられる。彼の手元には1940年代に描いた未発表のデザイン画が存在し、それらを使って新たなシャツの製作をしてみないか、というのだ。こうして半世紀の時を越え、サンサーフが幻の作品を長い眠りから呼び覚ますこととなった。
この新作を機にスタートしたブランドは、彼のアトリエの名前にちなんで〈ケオニ・オブ・ハワイ〉と名付けられ、ジョン・メイグスはアロハシャツのデザインを再開。新たなデザインも描き起こし、このブランドを支えてくれた。しかし、高齢のため年々負担が大きくなり、2001年以降は彼の志に共感するアーティストが作品を手掛けるようになる。そして2003年、彼はついにその生涯を閉じ、彼の残したアトリエと数万冊の蔵書は地元の修道院に寄贈された。当時、亡くなる直前に彼が遺した言葉がある。『これからは君たちが私の代わりに描いてくれ、そしてハワイとの架け橋になってくれ』と。
1997年に産声を上げた〈ケオニ・オブ・ハワイ〉。18シーズン目を迎え、今年も個性豊かなアーティストがブランドの趣旨に賛同してくれた。『ハワイアン・カルチャーの象徴であるアロハシャツをハワイと日本の架け橋に』。ハワイの服飾史に燦然と輝くジョン・メイグスの功績をたたえ、国内外のアーティストたちはアロハシャツをキャンバスに独自の感性を込めた作品を生み出す。唯一無二の輝きを放つこれらの作品と共に、彼の想いは受け継がれていく。
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